子供をもつ親に考えてほしい。子供会・自治会・育成会とは

公開日: : 子育てのヒント


子供会・自治会・育成会

子供が成長してくると、それまでさほど関わってこなかった地域や社会とつながりがでてきます。

PTAなら学校と保護者とのことだ、となんとなくイメージはできると思います。が、子供会はどうですか?誰がなんのためにどうやって運営しているか知っていますか?育成会ってきいたことはあるけど、子供会とは違うものなの? といったことをクリアにしてみたいと思います。

photo credit:toshi.panda

子供会とは

子供会は主に小学生を中心とした「町」単位の組織で、レクリエーション活動などをしています。目的としては、普段、同じクラスや学年の子たちとばかり遊びがちなので、違う学年との交流できるようにすること。そして、近所の子供の顔を見知っておくためのものです。運営資金は会員からの会費が主で、地域によっては自治会などから助成金がでたり、廃品回収をしたりして収入をえているところもあります。

子供会は入らなければいけないものなの? と疑問に思うかもしれませんが、あくまでも任意の組織なので、入らなくても大丈夫です。たいていの場合は小学校や公民館など、公共の施設で活動が行われているので、学校と関係しているかのように見えますが、ほとんどが独立した団体です。近所の子供を集めて作った大きなサークル活動と思っていいと思います。

自治会とは

住んでいる地域の連帯感を高め、みんなで支えあっていける社会にするためのご近所団体です。こちらも任意の組織です。最近では少子高齢化の影響で、若手が自治会に参加すると面倒を押しつけられることもあり、自治会に加入しないという選択をしている人もいます。

しかし子供をもつ人ならば、自治会に入っておくメリットはたくさんあります。自治会では、防犯パトロールを定期的に実施しており、子供たちの登下校などが安全であるよう見守ってくれています。また、下記の育成会にも通ずるところですが、社会福祉協議会に自治会は負担金としてお金を払いますが、社会福祉協議会はそうして集めたお金を育成会に補助金として給付し、子供のためにつかわれています。

それからゴミや災害時の支援に関することも忘れてはいけません。これらは行政の管轄で、住民税を支払っていれば自治会に入っていなくても受ける権利はあります。が、支援物資などはすぐに届くわけでもありません。避難するようなことがあったならば、まずは自治会の会費によって備蓄されている防災用品にたよることになるはずです。

なにごとも自己中心的に「面倒だから」で考えるのではなく、助け合い、ひいては情けは人のためならずの精神で考えていくことも必要です。

育成会とは

育成会は、市町村の行う公共の事業です。「青少年育成市民会議」などと称し、主に小学校を単位としてつくられていることが多いです。小中高の校長会、PTA協議会、民生委員児童委員協議会、自治連合会、警察内連絡会など、その他たくさんの子供に関わる団体にて構成され、子供の健全な育成のために活動をしています。

たいていの場合は小学校に入学と同時に自動的に加入されます。補助金や特別事業費などで運営されていて、会費をとることはほとんどありません。が、実際の活動は保護者によって運営されていて、手間と時間に負担を感じることがあるかもしれません。

どうしても、というのであれば抜けることもできますが、育成会は非常に学校と近い存在なので、学校の延長線上にあることを意識し、もう一度考えてみてください。

子供会・自治会・育成会

まとめ

最近ではいずれの団体も「前の代でやっていたから」という流れにのっとった発展の少ない活動になっていることが問題視されています。たしかに、誰も楽しむことなく、ただ惰性で続いている活動だったらいっそやめてしまう、という判断も正しいと思います。けれど、やめるという判断をする前に、どうしたらみんながもっと楽しく、つながれる組織にすることができるか、一度考えてみてほしいと思います。

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