生後2か月からの予防接種を受ける前に知っておきたいこと

公開日: : 予防接種


生後2か月を過ぎたころから始まる予防接種。生後間もない赤ちゃんが感染症にかかると、重症化しやすく命に係わるケースや後遺症を残してしまう事もあるので、予防接種はとても大切です。

一方で、昨今では子宮頸がんワクチンやインフルエンザの予防薬による副反応や重篤な障害を残してしまった方の話題もあり、本当に我が子に受けさせても良いものか不安に思われている方もいらっしゃるかと思います。

今回は予防接種を受ける前に確認しておきたいその意義と副反応などをご紹介し、受けさせるリスクと受けさせないリスクを考えてみたいと思います。

生後2か月からスタートするHibと肺炎球菌はどんな病気?

Hib(インフルエンザ菌 b型)ワクチンと肺炎球菌ワクチンが最初に摂取する予防接種となる方が多いと思いますが、どんな病気なのでしょう。

世界の罹患率でいえばHibに関しては年間600人(2000人に1人)の子供が罹患し、その5%が死亡、運動麻痺、難聴、てんかんなどの重い後遺症が25%となっています。

肺炎球菌は年間160万人が感染し、うち5歳未満のこどもは70~100万人といわれ、2%が死亡、10%は後遺症が残るようです。この病気の原因は、乳幼児の喉や鼻の奥に存在している常在菌という細菌で、発症する原因はまだよくわかっていないそうです。

肺炎球菌にかかることで最も恐れられている症状は髄膜炎(ずいまくえん)です。髄膜炎になると早い段階での発見も難しく、後遺症が残ったり死亡することもあります。

ワクチン接種によって自分の身だけでなく周りの人たちを守ることにつながる。

これらの病気は飛沫感染(ひまつかんせん)するため、保育園などの集団保育の場ではかかる可能性がきわめて高くなる病気です。ですのでワクチンで病気を予防することは自分の健康のためのみならず、周りの子供たちの予防にもつながるのです。

ワクチン導入した結果、Hibの罹患率は日本では50%、アメリカでは99%減少し、肺炎球菌では4分の1に減少したという報告がされています。

主な副反応は発熱、腫れ、眠くなるなど。

気になる副反応は以下のような割合で起こるとされています。

接種部位の腫れ

Hib:44%
肺炎球菌:70~80%

発熱

Hib:2.5%
肺炎球菌:20%前後

ちなみに筆者の子供は3回の接種のうち3回とも37.9度くらいの発熱の症状がでました。回を重ねるごとに副反応が軽くなると言われているのですが、3回目の発熱は翌日の午後に熱が出て、夜は下がっていました。

もしお子様が予防接種を受けた後、発熱があり38度以上にまで熱が上がった場合は小児科に相談しましょう。

重篤(じゅうとく)な副反応がないわけではない?

上記の副反応以外にアレルギー反応が起こらないというわけではありません。じんましん、ぜんそく、呼吸困難などの症状が起こることもあるそうですが、発生頻度がわかっていないようです。

また、Hibと肺炎球菌のワクチンを接種した後で死亡した例が28例起きていますが、はっきりした死因を特定できていないものがほとんどで、因果関係はわかっておりません。

さていかがでしたか?

死亡例があったり、副反応があると思うと心配になってしまいますよね。ただ、社会の中で生活していくうえで病気の予防はかかせないものです。天然痘などワクチンによって撲滅した病気も世の中には多くありますし、医学的に解明されていない部分で何が起こるかは誰にもわかりませんし、防ぎようもありません。

その中で我が子と、周りの子供たちのためにリスクをどう最小限に抑えてあげられるかは大人たちの重要な責任だといえるでしょう。

ワクチンや病気について積極的に情報収集し自ら学ぶということも、大切な予防につながると思います。お医者様や看護師さんに疑問点があればしっかり聞いて、接種のスケジュールを組み立てていきましょう。

参照元:厚生労働省HP 副反応検討会資料より

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