大人こそ見るべき! アンパンマン映画5選

公開日: : 最終更新日:2015/02/21 子育てのヒント


2011年、東日本大震災の後、『アンパンマンのマーチ』のラジオリクエストが殺到したことは、まだ記憶に新しいのではないでしょうか。その頃からアンパンマンを見なおす大人が増えています。当時からよくTVで取り上げられていましたが、アンパンマンには社会的なメッセージがこめられた作品がたくさんあります。流れや結末は定番かもしれませんが、それぞれのテーマは大人でもハッとさせられるものばかりです。今回は、中でも特に大人の心に響くおすすめ作品をピックアップしてみました。

何のために生まれて 何をして生きるのか

2006年公開「いのちの星のドーリィ」(18作目)

捨てられてしまった人形ドーリィが、いのちの星によって命を得ることから物語ははじまります。人形だった時に、やりたかったことをするべく、毎日を楽しむためだけにわがまま放題生活します。すると周囲の仲間から非難され、体に入ったいのちの星の光が弱くなっていき、不安を感じだします。そんなドーリィの心情の変化と、アンパンマンの献身的な精神に涙なくしては見られない作品です。

そもそも「何のために生きるのか」という哲学的な問いに、自信をもって答えることができますか?この作品では、アンパンマンなりの解釈ではありますが、明確に答えを出してくれています。自分の考えとは異なるかもしれませんが、少なくとも自分の生きる目的を見なおすきっかけになるはずです。

母という自分の役目について

2004年公開「夢猫の国のニャニィ」(16作目)

夢から出現したニャニィをメロンパンナが守り育てる話です。随所にCGが用いられ、映像としてもとても美しくしあがっています。

メロンパンナといえば、まだまだ幼くかわいらしい存在のキャラクターです。けれど、ここでは「私、ニャニィのママになる」と宣言し、存分に母性を発揮します。その一生懸命な姿にも心打たれますが、まだまだあどけないメロンパンナが、小さなニャニィを守る姿は、まるで自分の子供が孫を守っているかのように見えてきます。子供の成長は喜びであるとともに、さみしさもあります。そんなセンチメンタルな気持ちになる映画です。

できる人には、できない人の気持ちなんて分からないんだよ。

2013年公開「とばせ!希望のハンカチ」(25作目)

雲の上には自分の鼻からハンカチを出し、それで汚れた空気をきれいにしてくれるゾウが住んでいます。そこには小さなゾウのパオもいて、一生懸命練習をしていますが、パオはうまくハンカチを出すことができません。うまくいかない事に嫌気がさし、逃げ出してしまったパオ。そんなパオの成長の物語です。

最初の頃のパオを見ていると、「練習が足りないのよ。もっともっと練習すればいいじゃない」と大人なら言いたくなってしまいます。でも違うのです。パオはたくさんたくさん練習しているのにできないのです。大人にとっては簡単なことなのに、子供はうまくできなくって、そばで見ていてイライラしていることってないですか。この作品はそんな時の子供の気持ちを教えてくれる作品です。

アニメ版アルマゲドン。誰かのために死ねますか。

2001年公開「ゴミラの星」(13作目)

宇宙のゴミを処理していてヤーダ星の力が弱まり、ヤーダ姫が助けを求めてきます。それにこたえるべく立ち上がったアンパンマンとゴミラ。展開の多さと速さに息をのみ、壮大なスケールで描かれる宇宙でのバトルと、生と死をめぐる問題に圧倒される作品です。

お腹のすいた者には自分の顔を分け与えて、人のためにつくすアンパンマン。そんな自己犠牲の精神がより深刻に描かれています。打算なんて考えない。愛する者のために命をささげられるか、問いかけられる問題作です。

本当の勇気を見せるのはだれ!?

1999年公開「勇気の花がひらくとき」(11作目)

キラキラ星のキララ姫が、公務ばかりで自由のない生活から逃げ出したところを、パトロール中のアンパンマンに助けられます。そうして一緒にいるうちに、キララ姫はアンパンマンに恋をします。アンパンマンを独占しようとする気持ち、裏切られた悲しさ、悔しさからしてしまう意地悪。そこから見せるさまざまな勇気が描かれています。

ストーリーもさることながら、この映画は”アンパンマン”のレア度の高さから、大人うけする作品です。顔を赤らめ、思いの違いはあれども愛の語りをするアンパンマン。勇気3倍しか出せなくって、ビクビクしているアンパンマン。こんな姿はTVではめったに見られません。そしてたしかにアンパンマンは誰にでもやさしく、八方美人と言えるレベル。キララ姫のように勘違いしてしまうことも同意できます。アンパンマンワールドのヒューマンな部分を垣間見ることができるでしょう。

まとめ

私が最初に見たアンパンマンの映画は、いのちの星のドーリィでした。子供のついでに見ていたのに、気づけば感動で涙があふれてきました。それからというものアンパンマンに、やなせたかし氏に夢中になり、あらゆる著書を読み明かしました。惜しくも昨年お亡くなりになったやなせ先生ですが、その生きざまは、まさにアンパンマンそのものです。こんなCDも出しています。『ノスタル爺さん』
はじめて聞いた時はとてもセンセーショナルでした。アンパンマンとやなせ先生はとても奥が深いです。子供と一緒に掘り下げ甲斐がありますよ。

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